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膨大な量のデジタルコンテンツが日々生成され、またアナログ情報のデジタル化も進み、あらゆるテーマのもとにデジタルコンテンツを効果的・効率的に収集・整序したデジタルアーカイブ(営利・非営利)の利用価値は増しています。その状況を受けて、近年、産官学民を横断したデジタルアーカイブ振興の機運が高まっています。
しかし、せっかく構築されたデジタルアーカイブも、利用の観点から見ると技術的・制度的・経済的な障害は少なくありません。その中でも著作権関連の問題はしばしば指摘され、その改善に向けての取り組みも多方面において試みられていますが、法制度や権利処理に関わる問題は著作権だけに限られるわけではありません。所有権、肖像権、パブリシティ権など、むしろ著作権以上に困難な問題が横たわっているのです。
本シンポジウムは、デジタルコンテンツ及びデジタルアーカイブの利活用に関わる法制度的諸問題について現状を整理するとともに、改めてその全体的な視野を得ることによって今後の解決に向けての共通認識を、産官学民を横断した関係者間で持つことを目的に開催します。
===(記)============================================
■主催:デジタルアーカイブ学会(JSDA)
■共催:小学館、デジタルアーカイブ推進コンソーシアム(DAPCON)
■日時:2017年12月5日(火)午後3時~6時
■場所:小学館本社ビル2階講堂
■構成
1 問題提起(15:00-15:10)
青柳正規 DAPCON会長(前文化庁長官)
2 来賓ご挨拶(10分)(15:10-15:20)
3 事例報告(15:20-15:35)
(1)日本美術全集のデジタル活用(疑似著作権):清水芳郎 小学館出版局チーフプロデューサー
(2)記録映画フィルムの移管(所有権):記録映画保存センター
(3)震災アーカイブの公開(肖像権):長坂俊成 立教大学教授
4 法的問題の全体見取り図(15:35-16:05)
福井健策 骨董通り法律事務所パートナー弁護士(JSDA理事・法制度部会長)
5 オーファンワークス処理の現在(16:05-16:20)
瀬尾太一 日本写真著作権協会常務理事
<休憩>(16:20-16:30)
6 パネルディスカッション「これからどう取り組めばいいのか」(16:30-18:00)
<パネリスト>
太下義之 三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター長
瀬尾太一 日本写真著作権協会常務理事
福井健策 骨董通り法律事務所パートナー弁護士:司会
山川道子 プロダクション・アイジー アーカイブグループリーダー
山下貴司 法務大臣政務官:予定
7 閉会のご挨拶:長尾真 デジタルアーカイブ学会 (JSDA) 会長
■聴講:150名、参加無料
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